カンクン、プラヤ・デル・カルメンでつかの間のリフレッシュをし、ここからまた安宿の旅が始まります。
そしてこの町で、南米バックパッカー最強の宿に出会った、お話。
カオスとはこのこと、最強バックパッカー宿にであう
プラヤ・デル・カルメン(Playa del Carmen)からトゥルム(Tulum)までのアクセスは簡単です。
バスに乗って約1時間。
ここトゥルムもカリブ海に面するビーチの町です。
トゥルムでやりたかったことは1つ。
シアン・カーン自然保護区へ行くこと。
ここは世界自然遺産に登録されている自然豊かな国立公園。
わたしたちはトゥルムの町を拠点にシアン・カーンへ行くことにしました。
もちろんカンクンなどからもツアーで行けます。
トゥルムに到着しバスを降りたらまさかの大雨。トゥルムの町に着くなり洗礼を受けました。
2011年はまだスマホが主流の時代ではなかったから、旅の基本情報は地球の歩き方頼み。
見たことありますか?こんなやつ!
今はスマホが一台あれば、なんでも情報が手に入るから本当に便利ですね。
地球の歩き方に載っていた目星をつけていた宿に行ってみると、なんとまさかの満室。
仕方なく別の宿にコレクティーボ(メキシコの乗り合いバスみたいなもの)に乗って移動します。
そしてついた宿がすごかった。
高価な旅ではないので相部屋に泊まるわけですが、所せましとベッドが並んでいて、お世辞にもきれいな宿とは言えません。
何と言っても、シャワーが恐ろしいほど狭くて、鍵が付いてない!www
しかも一人暮らしの1Kみたいで、洗面所とシャワーが独立していないので、シャワー中でも用事があれば普通に洗面台を使いに人が入って来る。
別にわたしたちを狙ってくる人なんていないけど、シャワーの時は女2人でお互いを警護をしながら入りました。
宿の予約をしているわけではないので、部屋を見て嫌だったら別の宿へ行くことはバックパッカーをしていると時々あることですが、今回はひとつ前の宿が満室で断られているので、この雨の中で宿を探すのは諦めて、今日はここに泊まることにしました。
明日、違う宿を探しに行くかぁ。
トゥルムのビーチも最高にきれい!
翌日、朝は雨だったので簡単に朝ご飯を食べて、ここに宿泊したバックパッカーたちが置いていったであろう本を読んで雨が上がるのを待ちます。
ここの宿は、そんな旅人たちが置いていった本がたくさんありました。
日本語の本が数冊置いてあったから、ここに来たことのある日本人はどんな人だったのかなぁ、なんて想像しながら蟹工船をチョイスしたわたし。
雨の日とリンクして、重い気分になりました。
しかし読書に集中できないほど、寝てる間に刺された多数の虫刺されがかゆい!
ここの宿は本当にチープでカオスで。
網戸もないし、クーラーもない。扇風機しかありません。
今思えば、よく熱中症にならなかったなと思う。
メキシコに来てる時点で、虫やら虫刺されのことつべこべ言うな!という感じですが、
痒みって我慢できないじゃないですか。ムヒも効かないんです。
しかも中南米のヤツらの痒みは簡単にひかないんですよ。
ブラジルでアマゾンツアーに行くときに、虫よけ用にティツリーのオイルを買っておくように言われていたので、寝る前にベッタベタになるほど塗ったし、暑いのに長ズボン履いて寝たんですよ?
しかもブランケットまでかけて。
なのにこの状態です。
中南米に来る人は、どうぞお気を付けください。気を付けようがないか。
雨が上がったので、宿で貸してくれる自転車に乗って別の宿に空きがないか確認しますが、残念ながら空きはなし。あと2泊なので、今回はあのカオスな宿を思う存分満喫することにしました。(ポジティブ)
その後、シアン・カーンへのツアーを申し込みに行って、そのままビーチへ行ってみました。
この自転車、ピストバイクだったのでブレーキがありません。
ペダルを逆回しにすることで停止するので、コツをつかむまでちょっと戸惑いました。
さすが、ビーチ沿いには高級宿が沢山あって、わたしたちが泊まっている場所とは雰囲気が違います。
相変わらず水は透き通っていて美しいブルーです。
朝の雨が嘘かのように空も晴れジリジリと着実に手も足も顔も焼けていきます。
シアン・カーンは自然と動物の楽園
翌日、集合時間が早かったのでちょっと早起きしてツアーの集合場所へ向かいます。
シアン・カーン自然保護区(Reserva de la Biósfera Sian Ka’an)まではトゥルムからバスで1時間ほど。ツアーで参加しました。
わたしたちが参加したツアーは大人が多かったです。
元気なバックパッカー!みたいな人はいなかった。
自力で行くこともできますが、ツアーのほうが楽だと思います。
公園自体はものすごく広いので、全部を見ることは不可能です。
ツアーなら見どころをピックアップしてくれているので助かります。
マングローブを抜けたその先には、ここもまた美しい海が広がっています。
ウミガメやイルカにも出会えました。
途中、船を降りて海にも入れます。
そしてトゥルムも最終日。
このカオスな宿で仲良くなった仲間と夜な夜なビールを飲むのでした。
世界は広いんです。