ワーホリには年齢制限があります。
18~30歳の期間しか行けません。(条件により多少の延長が可能な国もあります。)この期間を過ぎてしまうと、泣いても笑ってもワーホリに行くことはできません。 そして原則的にワーホリの期限は1年です。1年以内と言った方がいいでしょうか、つまり1年以内であれば、6か月でも1か月でもいいのです。
実際、わたし2度ワーホリに行っていますがいずれも1年間ではなく、約半年のワーホリでした。
1か月はちょっと短いけれど、3か月でも6か月でも、1年でなくてもいいので、このワーホリという制度を活用しないのはもったいない!!
わたしのワーホリは半年間であっても、沢山のことを感じ、学ぶことができました。
今回は、1度目のワーホリの約半年のスケジュールを公開します
なぜ1年ではなく半年のワーホリだったのか
それは半年後に「就職する」という、そう簡単には変えられない予定が既に決まっていたからです。
1度目のワーホリの行き先はオーストラリアで、大学4年生の夏に日本を出発しました。
大学4年生の6月ごろに就活が終わり、大学卒業のための単位もほぼ確定していたので日本で学生最後の夏休みを過ごし、9月に日本を出発しました。
新卒採用の一般的な就活を経て、翌年の4月からは日本の企業へ就職することが決まっていたので、3月中旬に行われる大学の卒業式の直前に帰国するというスケジュールで約7か月、延長なしの計画でワーホリの準備を進めました。
オーストラリアは、条件を満たすとワーホリを1年延長することが可能ですが、わたしにはその予定はありません。
ワーホリに行っている期間に大学には行くことはありませんし、当時はオンライン授業もなかったのですが、特に休学の手続きはしませんでした。通常の授業は欠席扱い、ゼミに関しては、オーストラリアに到着してから事情を説明し、もうどうにもできないというという状況にして半ば無理やり丸め込んだ感じです。
わたしと同じような条件でワーホリに来ている人に会うことはありませんでしたが、休学せずにワーホリに行くという事も可能だという事です。
何でワーホリに行ったのか
これもとても単純な理由です。
海外生活がしたかったのです。だって就職してしまうと、もう出来ないかもしれないから。
海外生活がしたいという思いと同時に、4月から就職する会社で英語も活かしたい!と思っていたので、語学力アップもできれば最高だなと思っていました。
既にイギリス留学から帰国して5年が過ぎていましたが、ぼんやりとまた海外で生活がしたいと思いながら、英会話スクールに通っていました。そこで偶然目にしたのが、留学・ワーホリ説明会というイベントのチラシでした。
イベントに行くと、それは規模の小さな就活説明会の雰囲気で、出展者ごとにテーブルがあってチラシが置いてあったり、スライドを使いながら説明したり、相談ブースがあったり。10社くらいの留学エージェントが参加していました。
その中の1社が紹介していた、オーストラリアのヌーサという場所にある語学学校に直感的に惹かれ、その日は各ブースを回って資料をもらっただけでしたが、最終的にそのエージェントを介して、ヌーサの語学学校に通うことに決めました。
初めに書いた通り、このワーホリは海外生活がしたいというだけのとてもざっくりとした理由だったので、今思えば本当に無計画だったし、あらゆる下調べもほとんどしていませんでした。
資金も多少は用意していましたが、あとは現地で働いて稼げばいいや!何とかなるでしょ!という具合。 ワーホリ中にオーストラリア内を移動するなんて考えたこともなかったのに、ふたを開けたら半年間のワーホリでオーストラリア内をバックパッカーしていました。
半年間のワーホリ中のスケジュール
では早速、半年間のスケジュールをご紹介します。
- 9月 @ヌーサ 語学学校に通う
- 10月 @ヌーサ 引き続き語学学校。フレーザーアイランドに週末旅行に行く
- 11月 @ヌーサ 語学学校終了。ひたすらスローライフ。ホテルクリーンバイトをする。
- 12月 @ヌーサ スローライフ。ブリスベン2泊、シドニーへ10日間、年末年始の旅行に行く
- 1月 @ヌーサ→メルボルン 2週間だけ死ぬほど働いた後、メルボルンへ移住(移動)
- 2月 @メルボルン ジャパレスでフルタイムワーク。めちゃくちゃ働く。
- 3月 @メルボルン→ダーウィン→ウルル→シドニー 2週間ジャパレスで働いた後、ダーウィンから1週間かけてエアーズロックまでバスツアーに参加し、シドニーで3泊して日本に帰国
ざっくりとこんな感じのスケジュールです。
1月にヌーサを出発してからは、いわゆるバックパッカーとなりました。
バックパックを背負ってメルボルン、ダーウィンからアウトバックを経由してウルル、そしてシドニーへと移動。
結論から言うと、語学学校を出てからの時間に経験した物事のほうが圧倒的に多かったです。
約5か月間、本当に色々あったし、オーストラリア内の様々な場所にも行きました。 楽しいことばかりじゃなく大変なこともあったけれど、多くの思い出ができたのも正直この期間です。
語学学校に通うメリットデメリットとアドバイス
語学学校には10週間通いました。
当時ヌーサには語学学校が1つしかなくて、その学校に通う外国人以外は現地住人しかいません。
エージェントからも日本人はほとんどいませんよ!と言われていました。
ヌーサの語学学校を選んだことは正解だったと思います。
素敵な町だったし、素敵な人たちに囲まれて、楽しい思い出も沢山できました。
でもね、実際にその地を踏んで初めて知ったのは、世界中どこにでも留学生がいるところには日本人がいるという事です。
シドニーやメルボルンのような大都市に比べれば日本人の数は少なかったと思いますが、それでもヌーサの小さな町には十分すぎるほど日本人がいました。
あわよくば英語力のアップもしたいと思っていたわたしは決意しました。それは
日本語話しません宣言。
本当に一言もしゃべりませんでした。よく頑張ったと思います。
その強い意志は日本語話さないではなくて、英語を勉強することに向けたら良かったと思います。
本当に日本語を話さなかったせいで、他の日本人からは変な子だと思われていただろうし、実際に日本人の友だちと過ごす時間は少なかったです。日本人以外の友だちはいたのですが、やはり日本人通しのつながりは、海外では結構大きな意味があります。
特に、日本人のお友だちが少ないと、生活に直結するような必須情報が入ってこないのです。これが後になって失敗だった、と思い知らされました。
語学学校に通う間は学生用のシェアハウスに住んでいました。それは出発前に留学エージェント経由で手配しておきました。
最初の1か月はコリアンの女の子とシェアルームでした。シェアハウスじゃなくて、シェアルームです。同じ部屋にシングルベッドが2つ。日中は学校に行っているし、大きな不便はなかったのですが、彼女が時々イビキをかいたりするので、もうシェアルームはご遠慮しておきます。
そのシェアハウスにはスイス人が2人、コリアン2人、ドイツ人1人、日本人わたしという構成でした。
コリアンはとにかく英語習得!それが達成できないと韓国へ帰れない!という感じでしたが、ヨーロッパ圏からの留学生はマインドが全然違いました。
英語が間違っていても気にしない、文法うんぬんよりコミュニケーションが取れればいい、間違っていても全然恥ずかしくない。そんな語学うんぬんよりも、とにかく若いうちに世界を見てみたい!そんな感じでした。
わたしはと言えば、漠然と英語力も伸ばしたいし、海外生活もしてみたい。きわめてぼんやりした目的のなか、勉強もそこそこ、遊びもそこそこ、それと並行して家事炊事など、日々の生活にも慣れワーホリ開始から2か月が経とうとしていました。
もうすぐ語学学校が終わるということは、シェアハウスを出ていかなければなりません。そして働かなければなせん。
そこで第一の失敗談。
日本人の友だちがいないが故、空き部屋や仕事の情報が入ってこないのです。留学やワーホリで滞在している人たちは帰国や旅行などで日々人が動いているのです。
帰国する=部屋の空きが出る=友達に紹介する。仕事も同じです。雇い主も新たに求人を出すより、引き継いでくれるバイトを連れてきてくれるほうが助かりますよね。
わたしの経験上、語学学校は正直勉強をするための場所ではない、と感じています。
もちろん勉強はするのです。ただ、英語の勉強が目的ならワーホリでなく留学がいいと思います。
ワーホリであってもビジネスコースなどの専門性を持ったコースに通う場合は、わたしが通った一般英語の授業とは異なる場合があると思いますが、語学学校というところは基本的に誰でも、どんな英語のレベルでも入学ができます。入学の為のテストもありません。
学校も授業だけに限らず、生徒たちが楽しいスクールライフを送れるようにアクティビティなど、座学以外の時間を多く提供してくれます。
これらが、英語習得に意味がないという事ではありません。ただ、これだけでペラペラにはなりません。
それよりも、世界中に友だちができることや、その後の生活をよりスムースに送るための現地情報が手に入ること、その事の方が価値があるように思います。
異国の地で友だちがいない。考えるだけで寂しくないですか?楽しい生活が想像できますか?
結論:語学学校には短期間でもいいから通おう
ワーホリの期間が1年であっても半年であっても、語学学校には通いましょう!通う期間は短くていいです。そもそもワーホリはホリデーなので、英語力アップを目指している方には留学をおススメします!
そして日本人の友達を作りましょう。日本語を話して英語力が伸びないかも、ではなくて、日本語を話した時間以上に英語の勉強をすればいいのです。現地情報、安いピザ屋、バーのハッピーアワー、美味しい現地のスナックなどその後に必要な情報はなるべく多く入手しておきましょう!
日本人以外の友人もたくさん作れると、ワーホリはもっと楽しくなります。
このオーストラリアワーホリの後半で、わたしは語学学校で仲良くなったスイス人と約2か月間メルボルンでともに生活をしました。数年前には彼女が日本に遊びに来てくれましたし、今でも時々やり取りをしています。
世界は広いんです。
ぜひ広い世界に一歩踏み出してほしいと思っています。特に若ければ若いほど。