夏休み真っ只中。大人は働いてますけどね。
夏休みの宿題の定番と言えば読書感想文。
せっかくなので大人の読書感想文を書いてみよう、のお話。
ずっと気になっていたジェーン・スーさんの本
今回読んだのは、ジェーン・スーさんの「私がオバさんになったよ」という本。
光浦靖子/山内マリコ/中野信子/田中俊之/海野つなみ/宇多丸/酒井順子/能町みね子
計8人との対談が載っています。
この本でわたしが一番衝撃を受けたのが、40過ぎると徹夜ができなくなる、体が言うこときかない、目が閉店するということ。
そこ?って感じですが光浦靖子さんも海野つなみさん(逃げ恥の漫画家さん)もジェーン・スーさんも一線で活躍してて、しかもバリバリ働いて普通の人より体力ありそうな人が言ってるから説得力が違う。
確かに、年々疲労が抜けないとか、疲れやすくなるというのは実感しますが、この方々にこんなに明確に言われると、40過ぎるとより一層なんだろうな、と覚悟します。
人間、1日7時間は寝たほうが良いらしい。筋トレの売人さんが言ってた。ブログ書いてないで寝たほうが良いのかな?
理想の睡眠時間は人によって違うけど最低でも6時間は寝よう。これ最低ラインな。理想は7時間前後。6時間切るのはマジであり得ないから。命削ってるようなもんだから。慢性的な睡眠不足が引き起こす心身の様々な不調を考えると最低限の睡眠時間を確保しないのはゆっくりと自殺してる様なもんだよ。寝て
— Testosterone (@badassceo) August 3, 2022
ジェーン・スーってどんな人?
わたしが彼女の名前を知ったのは、TBSラジオの生活情報番組「ジェーン・スー 生活は踊る」(月~金の11:00~13:00生放送)が主催した「スーパー総選挙」でオーケーストアが1位になったから。
何を隠そう、わたしオーケーストアが大好きなもので。
彼女の独特の名前から日本人ではないのかな、と思っていたら純粋な日本人でした。
もう芸名から面白いのでwikipediaで調べたことろ、興味深いエピソードが山ほど。
「ジェーン・スー」の名前は芸名であり、自称「生粋の日本人」。外国人が割引されるプランがあったホテルに、外国人のふりをして宿泊した時に使った偽名をmixiのハンドルネームにし、そのまま芸名にした。名前の由来は、とっさに思い付いたアメリカ留学経験時代のルームメイト「ジェーン・ウェルチ」からだが、アジア人で「ウェルチ」は、おかしいという判断で「スー」に変更。
退社後、実家でパラサイトニートのような生活を送り、海外へ行ってみたり、また自分の貯金が底をつくまで浪費したり、自暴自棄な過ごし方をしていた。
ジェーン・スー ウィキペディアより
興味をそそるエピソードが沢山あって、それからずっと気になる存在でした。
VOGUE JAPAN 2022年7月号では宇多田ヒカルさんにインタビューをしていました。
しかも宇多田ヒカルさんからの指名とのこと!すごい
なんと下記で全文読めます。無料です。ありがとうございます。
海野つなみさんとの対談(書籍の中から)
なかでもわたしが興味をもったのは、漫画家で逃げ恥をかかれた海野つなみさんとの対談。
スーさんいわく、海野さんもスーさんも「独身・遅咲き・女」という共通点があるそうです。
わたしはリアルタイムでは逃げ恥は見ていなかったんです。
ムズキュンてなんやねん、て感じで食わず嫌いだった。(ごめんなさい)
偶然、お正月の連続放送でみて、ムズキュン…ムズキュンだわ。となったわけです。
ドラマとしては面白かったし、うなずくセリフも沢山あったけど、どこか非現実的な設定というか、平匡さんのキャラクターが完璧すぎて逆にリアリティがなくて。
世の未婚女子たちよ、すべての男性がこうだと幻想を抱いてはならんぞ、と思っていたわけです。
無論、漫画とドラマは異なるものですが、原作が漫画であることには変わりがないので、この漫画を描いた方はどんな方なのかな、と思っていました。
対談を読んだ海野さんの印象は、柔軟性はあるけど、自分の機嫌のとり方が明確で熟知している。
芯の通った人だなと思いました。
顔出しはしない、地元は離れない、パーティは年に1回行けば満足。どれも理由が明確で、二言はない感じ。
規則正しい生活を送り、自身の年齢や体力も考慮して仕事を減らそうと準備している。
何だかすべての選択肢が自身の手の中にあって、確実に遂行している感じが一流だなと思います。
あとは結婚出産の話。ここがすごく興味深かったです。
海野さんは独身でお子さんはいないけど、子どものころは結婚して出産すると思っていたそう。
スーさんは独身で子どもがいないことに税金未納感を感じているそう。
今でこそ多様性という言葉があるけれど、少し前まではそんな言葉を耳にする機会も少なかったわけで。そして、結婚出産に関わる多様性が具体的に何を意味するかは誰も教えてくれません。
スーさんが言うには「他人に対する干渉を減らすことが多様性の第一歩」とのこと。
確かにその通りかも、と思いました。だからこそ、少子化は政府や社会の問題であって、女性が背負うものではないという一文にとても共感します。
対談の中では、上の女性の呪いだけでなく、男性の呪いについても書かれています。
男性の呪いについてはあまり考えたことがなかったから目から鱗だったし、書籍の中では田中俊之さんとも男性学の対談ををされていて、この対談も沢山の気づきがありました。
ジェーン・スーさんはものをはっきり言うし、破天荒なイメージもあるけれど、この本を通じて生きることを諦めてないところがとても好きになりました。
生きているからには楽しく過ごしたいし、受け身は絶対に損です。
楽しくない、楽しくないと愚痴っていてもなにも変わらない。
それなら楽しいものを探しに行くか、自分で楽しいと思えるものを作り出せばいいんです。
もし今いる場所が窮屈だと感じるなら思い切って海外に出てみればいい。
40歳前後ってちょうど人生折り返し地点で、今までとは違うトピックを考えるタイミングでもあると思います。
そんな時自分よりちょっと年上の、人生の先輩たちの言葉を吸収するのが良いと思います。
あ、帯に「人生、折り返してからのほうが楽しいってよ!」って書いてありました。笑
この先の人生が楽しみになってきます!!
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