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バックパッカー日記(インド、ムンバイで熱中症)

インドの夜行列車 バックパッカー
インドの夜行列車

わたしはムンバイで熱中症になった。
でも熱中症になった日の夜に、寝台列車に乗ってムンバイからゴアに行くスケジュール。
異国の地で熱中症になった、お話。

インドで寝台列車に乗りました

インドでバックパッカー中、ムンバイからゴアへ寝台列車で移動しました。

実はわたし、インドで寝台列車に乗ることをすごく楽しみにしていました。
テレビでよく見るじゃないですか。世界の車窓からとかで電車の中にギュウギュウに人が重なって乗っているような光景。
あんな景色を実際に見れるかもしれない、と。
しかも寝台列車に乗る機会なんて日本でもあまりないですよね。

せっかくインドでそれを経験できる!と、とても楽しみにしていたのに。
ふたを開けてみたら熱中症のせいで、電車の記憶なんてほとんどありません。
なんとも悲しい思い出になってしまいました。それもいい思い出です!

ムンバイは暑い

熱中症の症状が出始めたのは、寝台列車に乗る数時間前。
突然気持ちが悪くなってきて、おなかも痛くなってきて、吐き気が突然襲ってきて、ヘロヘロになって歩きながら吐いていた気がします。(きれいな話じゃなくてごめんなさい)
しかし何もできることはありません。早く電車に乗って寝る。それしかありません。

寝台列車に乗る前に、一つだけ確認したいことがありました。
念のため目的地の駅で電車が本当に止まるのか確認したかったのです。
インドでも英語は割と通じるので、英語で駅員さんに話しかけました。
しかし、駅員さんの英語が全っっっっっ然わからない!!!訛りが強烈なんです!!!

コントのような本当の話ですが、わたしは同じ質問を何度も何度も何度も何度もしました。
駅員さんも同じ回答を何度も何度も何度も何度もしてくれました。
今思えば、面倒な奴だと思わず答えてくれたことに感謝しないといけないですね。

しかし、帰ってきた答えはさすがインド。
運が良ければ止まる、と。どういうこと???
例えるなら各停と特急みたいな感じ。
行きたかった駅は、基本的には各停しか停まらない駅で、わたしが乗る寝台列車は特急です。
本来なら停まらないけど、運が良ければちょっとだけ停車するかも、という事らしい。

あぁ、なるほど。
チケットを予約するときに確認しておけという話ですが、適当に旅をする感じも楽しんでいたので運が良ければその駅に電車が止まるという事が分かっただけでも大きな収穫です。
つまり、日本の電車に乗る感覚でインドで電車に乗ってはいけない、という事です。
時間通りに来ない、目的地が変更になる、予定されている駅で停まらない、予定外の駅で停まる。
そういうことが起こる国なのです。

インドの寝台列車の様子

ご存じの通り、熱中症の影響で寝台列車の中ではずーっと寝ていました。記憶ほぼありません。
唯一覚えていることは、トイレが強烈だったことと(例えようがないです。地獄絵図というか。汚)
朝になるとどこから乗ってきたのかチャイを売る人がやってきたような記憶がぼんやりとあります。

トイレは、ちょっと意味が分からなかったです。
ほぼない記憶ではありますが、多分電車の床に穴が開いていて、大なり小なりその穴から線路に落ちていったような気がします。
もしかしたら熱中症で幻想でも見ていたのかもしれませんが、でも多分そういうトイレだったと思います。そしてただただ汚なかったです。

わたしは2階ベッドのチケットを買っていたので、一人で横になることができましたが、
下の席には複数人が座ったり寝たりしていました。
バックパックもビーサンも2階にあげて、所持品に注意しながら寝ていました。

特に危険を感じることはありませんでした。
トイレはとにかく衝撃的だったので、熱中症でさえなければトイレに行くのは我慢したと思います。

結局、わたしが降りたかった駅に電車は止まらず、少し先の特急の停車駅で下車をしました。

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世界は広いんです。